化物

書けない。

あんまり書くことから離れるのはよくないなぁと思い、筆をとる。いや、キーボードを叩く。

書くことがないなぁという時は、好きなことについて書くのがいい。

今日は、我らが星野源「化物」。

アルバム「Stranger」の一曲目。

毎週水曜日放送「あちこちオードリー」の主題歌。

(マジでこれが毎週の楽しみ)

この曲には、源さんが締切ギリギリでなんとか歌詞を書き上げ、レコーディングをし終わった直後、くも膜下出血で救急搬送されるという背景がある。

源さんの著書「よみがえる変態」にはその当時のことが事細かく書かれている。もう何度繰り返し読んだかわからない(おもしろいのでぜひ読んでほしい)。

ちなみに、救急車で運ばれた後緊急手術になり半年ほど休養されることになるのだが、復帰されたあとの検査入院で書いた曲が「地獄でなぜ悪い」という曲だ。

結果、この検査入院で再発が見つかり、再度休養されることになる。

この曲の何がいいかって、源さんの苦しみや世間にわかってもらえない怒りのようなものをヒシヒシと感じれるところ。

まずサビが「誰かこの声を聞いてよ」から始まる。イントロから聞くとアップテンポで楽しそうな曲に感じる。初めは自分もそう聞いていたが、ある日歌詞を読んで驚愕した思い出がある。

源さんの「クソがッッ!!」が聞こえてきそうな感じ。

この曲はさらにMVもいい。YouTubeに載っているから見てほしい。

かなり狂気的だ(と思うしそう思わせるように作っていると思う)が、写っている源さんはワクワクしてギターを弾いている(ように見える)。

源さんの後ろで踊っているダンサーは、狂気的に踊っているように見えるが、極めて普通にも見える。

この曲は狂気的に見えて普通のことを歌っているだけなのだ。

この曲を聞くと、元気が出る。仕事の前に聞くとしたらこの曲を一番に挙げる。

聞くとがんばれる気がするのは、この曲が普通だからだろう。

地獄は死んだ後にあるのではない。この世そのものが地獄である。いろんな誘惑とか、ご褒美に惑わせれて分かりにくくなってはいるが、間違いない。

なんとか生き延びるには、少しでも気を紛らわせるしかない。それは歌だったり、映画だったり、スポーツだったり、仕事だったりするのかもしれない。

タイトルの「化物」は、何なのだろうと考えているが、答えはたくさんあると思う。

この歌の中には、自分の知らない自分が化物のようなニュアンスと受け取れるが、この地獄には化物がいっぱいいる。

あなたにとっての化物はなんですか?

note
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そして会社員はつづく
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