6年住み続けた家を引っ越した。
大学生で一人暮らしをするため、けっこう急ぎ目で決めたこの家。
内見に行った中で一番家賃が高かったのだが、日当たりの良さだけで決めた。
東向きで太陽が差し込み、とても明るい。のだが、目の前に見えるのはお墓。
不動産の人が「なにもいわくとかありませんから!」と必死で説明していたのを思い出した。
引っ越しをするまで、自分がこんなに物に執着するとは思わなかった。
結構なんでもポイポイ捨てるし、物は少ない。
気に入った物は長く使いたい派であるが、家もそういうことなのだろう。
急ぎ目で決めたにしては、愛着があって6年も住めた、ということだと理解した。
そういえばベランダのサンダルは、高校の時に使っていたサンダルだ。
もう10年目に入るベテランということで、減価償却を考えるとゴミ同然なのだろうがこれも愛着なのかもしれない。
引っ越しをしたということで、6年住み続けた街とも少しだが離れてしまった。
これも少しさびしくあるということで、通い慣れたいつものコメダに来てこうやってパソコンをカタカタとやっている。
行こうと思っていたあの店には、結局行かなかった。
あの道はどこに繋がっているのか、今だにわからない。
この時期の川沿いの桜は、毎年綺麗だ。
いつか言う日が来るのかな、
「この街も変わらねえなぁ!!!」