趣味:登ること

趣味の話をしよう。

子供の頃から趣味という趣味は無く、なんとなく過ごしていた。

小学校4年生からソフトボール、中学生からは野球を6年間高校を卒業するまで続けていたが、それを趣味というには少しやり過ぎている。

むしろ野球以外が趣味というほどの時間を野球に費やしており、楽しんでいたかと言われると少々キツい思い出ばかりが蘇ってくるからである。(ただ走らされた思い出ばかり)

ただそれでも野球自体は好きなので、プロ野球や甲子園を観戦するのは趣味と言える。関西に住居を移してからは野球を見ながらお酒を飲むのが毎夏の楽しみなのだ。

ゲームにハマった記憶があまりない。

子供がハマり過ぎて親に怒られる原因トップのゲーム(自分調べ)にはそこまで打ち込まなかった。

記憶にあるのは、小学校1年生で買ってもらった任天堂DSとマリオカート。

何度も聴き込んだBGMは今でも懐かしく響くので、今もこうやって聴きながらこの記事を書いている。

友達と集まった時にはよくゲームをやったが、それでも趣味の時間としては寿命が短かった。前述の野球も相まってゲームという趣味は優先度が低かったのだ。

人生で最も長い時間、そして楽しく続けている趣味となると、やはり「クライミング」になるだろう。

クライミングとは=登ること である。

室内の壁から、屋外の岩までいろいろなロケーションで登る。それが趣味だ。

オリンピック種目に選ばれたとはいえ、まだまだマイナースポーツであることには違いなく、なんだそれ楽しいのかと言われる人もいるのもわかる。

クライミングとは、簡単にいえば「いかに難しく登るか」だと思う。

自分が出来るかどうかギリギリのラインを、ここからここまでは登れるがこの先の一手がどうしても出来ない、ではこの方法ではどうだろう、この体の使い方ではどうだろう、この持ち方では?、考え挑戦し敗退し何度も落ちて、時には上手くいきその過程と達成感、充実感でドーパミンがドバドバ出るスポーツだと思っている。

クライミングとは高校生の頃に出会っていた。

当時通っていた塾の塾長と勉強の息抜きに、近くのクライミングジムに行ったのが始まりだった。(ちゃんと勉強しろ)

大学生になったらこのスポーツを絶対始めよう、何回か通っただけだったがそう思うほどにハマっていた。

大学生になり近くのクライミングジムに行くと、登れる大学生のアルバイトを募集しているというので、ぜひと二つ返事で働くことになった。なにより好きな時間に好きな分だけ登れるというのがうれしかった。

それが今は無くなってしまった「wonderwall climbing gym」であった。

オーナーの高木さんご夫妻には大変お世話になった。実の息子のように接してくれ、厳しくも優しくそしてなによりかっこよかった。

初めは全然登れなかったのだが、あっという間にのめり込んでいきそこそこが登れるようになってきた時、そのジムが閉店することになり、登る場を探す旅が始まる。

社会人になり、仕事と仕事の間で出来る限り登りに行くようにしている。

クライミングに対する姿勢も今までと少々変わってきて、登れそうな課題を片っ端からのぼるスタイルから自分の成長にコミットするようなスタイルに変わってきた。

ここのパートは登れる、この動きは出来る、ここが出来ない、というのを何時間かのうちに何回も繰り返す。

そうすると、自分の成長を感じることができる。達成感を得ることができる。そこにクライミングの面白さがあると思っている。

クライミングは生涯スポーツである。

歳をとっても、自身のレベルに合わせていつまでも登ることができる。まわりにはおじいちゃんになっても登り続けている人はたくさんいる。

いつまでも楽しませてくれるこの“趣味”に感謝しながら続けていこうと思う。

そんなクライミングに関するTシャツを出す予定なのでお楽しみに

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そして会社員はつづく
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