いのちの車窓から

喫茶店で紙の本を広げている。

いつぶりだろうか、記憶を遡ってみるが答えまで漕ぐことは出来なかった。

そう、電子書籍派なのだ。

シャツを羽織っている。

パンツはDickiesのチノパン。出来ることなら年中半袖・短パンで過ごしたいものだがそうもいかず、さすがに寒くなってきた。

少し前までアイスコーヒーを頼んでいたのが、ホットコーヒーになっている。

朝は冷たい水よりも白湯がいい。

寝る時に長袖を着るようになった。

ビーチサンダルではなく、BIRKENSTOCKを履くようになった。

これはもう秋ですね?

久しぶりに紙の本を購入した。

この本は、手元に置いておかないといけない、そんな気がした。

このエッセイを読むためだけに、蔦屋書店へ行きコーヒーを買ってソファ席で読んだこともある。

大好きなエッセイ(このサイトのサンプリング元でもある)「そして生活はつづく」は、いうなれば「こんなおもしろい文章があるのか」。

この本はまた違って、読めば読むほどに心が “凪” になる。

ことば選びと何より、心の内側の一部を見せてくれているという親近感。

読めば読むほど、次のことばが気になる。

紙のページをめくる。

私も好きでこうしてエッセイを続けているが、わざわざサイトを作り読まれるか読まれないかものにお金を払い続けているのは、一般的に見たらどうなんだろう、考えてみることもある。

だけど、やはりエッセイを読むことも書くことも好きだから続けられるのだろう。

休みの日にはコメダに行き、あーでもないこーでもないとうんうん唸りながら、文章を考えたりTシャツのデザインをしたりしているのが日常になっている。

喫茶店では窓際の席に座ることが多い。

外の世界とは窓一枚でしか隔てられていないのだが、全く違う世界を眺めている気がする。

さっき車で通った道もここから見ると、別の道に見える。

緑と日本家屋の茶色のコントラストだけが、日本にいることを感じさせてくれる。

コメダの格子窓から

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そして会社員はつづく
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