2024が始まって1ヶ月が経った。
突然で申し訳ないが、1年があっという間だという人には、同意出来ない。
もうこんな時期かと思うことはあっても、こんなことがあった、あんなことがあったと思い出を思い返してみると、あぁやっぱり1年だな、と思ってしまう。
あっという間だよ、という人は大抵年上の人が多いので年を取るにつれて加速度的に1秒1秒が経過していくのだろうか。
そのうちあっという間に死ぬのだろうなと思う。
生きることに意味など無いのだろうと思う。
生きることに意味(意義)があるなら、そのために生きなければならなくなってしまう。
意味を探すのではなくて、目の前のやりたいことをやる。
去年じいちゃんが死んだ。
じいちゃんにとっては私が初孫で、かわいがってもらったな、とかわいがってもらった側ながら感じる。
腎臓にガンが見つかり、片側を摘出してから何年か。
転移が見つかったりもして、初めは元気だったがここ数年は家でじっとしていることがだいぶ増えていた。
体が大きくて、とにかくたくさんご飯を食べ、たくさん酒をよく飲んだ。
畑仕事をずっとやっていて、いつもつなぎで帽子を被っていた。
そのせいだろうか、物心ついた頃からじいちゃんの頭はいくらかさびしく感じた。
どんぶりの親子丼を食べ終わると、畳の部屋で座布団を枕にしていびきをかいて寝ていた。
MTの軽トラを乗り回し、荷台に乗せてもらいドライブもした。
今の自分があるのは当たり前だけどじいちゃんのおかげだし、自分を構成している好きなものや興味もじいちゃんの影響が強いのだろうと思う。
ありがとう。じいちゃん。
人生が終わる瞬間、じいちゃんは何を思ったんだろうか、と考える時が増えた。
死への恐怖だろうか、愛する妻に会えなくなる悲しさだろうか。
それとも子供や孫たちと会えなくなるさびしさだろうか、苦しみ・痛みがなくなるという安堵感だろうか。
死の間際に何を考えるかと想像することは出来ても、体感することは出来ない。
死後の世界(いわゆる天国や地獄・極楽浄土)を信じていない私は、死んでも無に変えるだけで魂というものの行方には興味がない。
星野源さんの言葉を借りるなら
「無駄だ ここは元から楽しい地獄だ 生まれ落ちた時から出口はないんだ」
地獄の中も歌いながら進んでいこうと思う。